やはり,以前お話したようにこの時期の反対咬合には特に治療を施さなく
ても良いと考えています.
その理由は・・・
●乳歯は,咬合に合わせて咬耗(磨り減って)してくれるため
咬合性外傷になる事はまずありません.
*咬合性外傷とは→咬みあわせが強すぎることにより歯の周囲が傷む
こと。
痛みが出たりグラグラしたりすることがあります。
●この時期は顎顔面骨格の成長量も少なく,咬合により将来に重篤な
影響を及ぼす骨格の変形も引きおこしません。
●顎関節適応性の高い時期であるため機能的な問題も少ないと
予測されます.
さらに・・・
●乳歯の咬合状態を改善したからといって,残りの70年近く,
ともに過ごす永久歯列の咬合状態を改善する保障はどこにもありません.
以上のことから、口腔内管理の難しいこの時期に慌てて治療するメリット
はあまり見いだせません.
したがって,永久歯萌出開始頃から資料をとり、分析の結果を行い
開始する事でメリットがあると判断された場合,
永久歯の歯根の完成状態などを確認しながら1期治療
(混合歯列期の矯正治療)を行なうべきと考えます.
また、片側性の交叉咬合であった場合咬み癖や姿勢,もしくは咬合調整
などで改善出来る事もあると思われます.
この様な場合には,歯科医師の介入が必要になると考えます.
結論を申しあげると,一度かかりつけの歯科医師(GP)に診てもらい,
明らかな異常(咬み癖,ものや爪などを噛む癖,姿勢,不良修復物,
放置され歯冠崩壊したう蝕など)が無いようであれば,
永久歯萌出開始頃に矯正専門医を受診するのが良いのではないでしょうか?
そして,その矯正専門医に将来的な咬合状態に対する予測をたててもらい,
その予測に合わせた治療計画にのっとり,適正な時期に治療を開始する
べきと考えます.
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